留学経験のある先生はおわかりかとは思いますが,お世話になるラボの環境で人生は大きく変わります.物見遊山なら別ですが,一旗揚げる意気で行った先のスタッフから白い目でみられ,やがて図書館に逃げ込み,そのうちラボ異動のつてを誰かに頼る日本人留学者の話を時に聞きます.人間関係,機材・試薬・検体,家庭など原因はさまざまですが,多くの場合,実力不足による留学失敗と結論付けられます.中山睿一先生(1944~2017)も一度は失意のうちに帰国されました.原因は本人の実力不足などではなく,捏造疑惑に巻き込まれたからでした.
column 先人の足跡
第7回 Painting the mice
掲載誌
がん免疫療法 Cancer Immunotherapy
Vol.4 No.1 60-62,
2020
著者名
和田 尚
/
中山 睿一
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
アレルギー・免疫
/
癌
診療科目
腫瘍内科
媒体
がん免疫療法 Cancer Immunotherapy
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。