美容皮膚科講義
Paper No.1 21世紀における間葉系幹細胞の免疫調節に関する世界の科学的動向:計量書誌学的解析および可視化解析
Bella Pelle Vol.8 No.1, 48, 2023
間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell;MSC)は,付着性線維芽細胞様集団として骨髄から初めて同定・分離されて以来,胎盤,臍帯血,脂肪組織,胎児肝臓,筋肉,肺,真皮,羊水,口腔組織など,ほかの組織にもMSCが確認されている.MSCは,自己複製および間葉系・非間葉系細胞への分化という重要な特徴があり,現在,再生医療の分野では広く治療に使用されている.MSCの免疫調節機能が発見されて以来,その免疫調節への応用が注目され,世界的に研究が進んでいる.MSCは,免疫療法において大きな注目を集めているが,Wangらの調査でも,この研究トピックに関する定量的・定性的な解析は報告されていないとされている.
「KEY WORDS」間葉系幹細胞,免疫調節,免疫療法,計量書誌学的解析,エクソソーム
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