「肝斑に対するレーザー治療は禁忌」という考え方から,低フルエンス(出力)照射という方法が登場して13年が経過し,内服・外用治療のみで停滞していた肝斑治療のセカンドステップとして浸透しつつある.しかし,そのエビデンスは確立しておらず,2015年,日本形成外科学会発刊の『形成外科診療ガイドラインⅠ』1)では,エビデンスレベルはC1(根拠はないが,行うよう勧められる),また,令和元年度厚生労働科学特別研究事業で作成した『美容医療診療指針』2)では,推奨度2(条件によっては,行うことを弱く提案する)であった(BellaPelle 2021年2月号参照).