アルコール誘発性紅斑(alcohol flushing syndrome;AFS)はAsian flushやAsian glowとも呼ばれ,少量のアルコール摂取で皮膚の紅潮や灼熱感が生じる遺伝的な性質である.アルコールまたはアルデヒド脱水素酵素の遺伝子多型によるもので,実にアジア人の20〜47%にみられる.AFSのため社会的な場面で制限を受ける場合もあり,紅斑を軽快させるため抗ヒスタミン剤が多く使用されているが,アルコールとの相互作用などの問題もある.このランダム化比較試験では,AFSの既往がある20人の健康な東アジア人(男性10人・女性10人,平均年齢30.5歳)を対象に,0.33%ブリモニジンの外用がアルコール摂取後の顔面紅潮に及ぼす効果について検討している.
「KEY WORDS」酒皶,アルコール,ブリモニジン