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美容皮膚科に必要な外科的Option & Technique

第12回 上眼瞼のたるみ,下垂をどうするか?

山下理絵

Bella Pelle Vol.4 No.4, 66-68, 2019

超高齢社会となり,加齢による症状で美容皮膚科や美容外科,形成外科を受診する人は多い.美容皮膚科では,シミ,シワ,たるみ,そして育毛などを主訴とする患者が多く,美容外科,形成外科では,ここ10~15年は加齢による眼瞼下垂,上眼瞼のたるみを主訴に受診する人が非常に増えた.テレビに出ている司会者などが手術を受けたり,「眼瞼下垂」の特集が組まれたりと,マスメディアの影響もあるが,高齢者の社会生活が活発であることも理由の1つといえる.
治療を希望する人は,運転時に後ろを見にくい,本が読みにくいなど,物が見えづらくなり,まぶたが重くうっとうしいという理由で受診される.治療は眉毛上へのヒアルロン酸注入,高周波やHIFU(高密度焦点式超音波)などもあるが,最も有効なのは手術である.美容外科,形成外科の学会での眼瞼下垂のプログラムには,手術技術の向上のために多くの医師が集まる.本稿では眼瞼下垂の治療に関してまとめた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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