人間の老化を計測する方法として,各臓器の変化を見て肌年齢・骨年齢・ホルモン年齢・肺年齢・脳年齢などと称して説明をしていた.平均的な値に比べて高いと,その臓器の老化が促進してきていると説明してきた.骨年齢は,骨密度や骨質の検討で骨折リスクが高くなるので,積極的に骨密度を上げるなどの手段を説明し,治療レベルから予防としてのカルシウムやビタミンが投与されている.心血管領域については,残念ながらメタアナリシスでは,マルチビタミンやカルシウムなどの人気のサプリメントは心血管疾患の予防や全死亡の抑制には役立たないことが示された1).ただし,葉酸サプリメントについては摂取による脳卒中リスクの低下が認められている.
美容皮膚科講義
第12回 美容皮膚科医が知っておくべきサプリメントの現状
─Epigenetic clockの話
掲載誌
Bella Pelle
Vol.4 No.4 61,
2019
著者名
山田 秀和
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
形成外科
/
皮膚科
媒体
Bella Pelle
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。