Scientific Meeting 注目演題 Pick up!
第37回日本美容皮膚科学会総会・学術大会
Bella Pelle Vol.4 No.4, 56-57, 2019
日本美容皮膚科学会は火の国,熊本で令和元年7月27日,28日の両日にわたって熊本大学大学院皮膚病態治療再建学の尹浩信教授のもとで開催された.会場では梅雨明けの猛暑に負けない活発な質疑応答が多くみられたが,今回はそのなかから美容医療の定番である医療脱毛に関する2つの話題を取り上げる.政府広報オンラインによれば,脱毛(減毛)のトラブルはエステティックサロンよりクリニックの医療脱毛のほうが多いという.その多くを占める脱毛後の色素沈着・色素脱失,硬毛化について,新宿南口皮膚科理事長の乃木田俊辰先生にご解説いただいた.また,近年のトピックスであるlow fluence high repetition rateのレーザーによる蓄熱脱毛の理論とこれまでのショット脱毛との違いについて,千春皮フ科クリニック院長の渡邊千春先生に解説していただいた.医療脱毛の実践には,患者の多様なニーズ,QOLの向上を考えて対応できる知識や技術など一定の鍛錬が必要であることを忘れてはならない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。