美容皮膚科医は通常,光老化が皮膚老化の最も大きな因子で,かつ皮膚癌の発症因子1)になるので,紫外線予防が重要だ2)と説明する.さらに,レーザーなどの治療後の炎症後色素沈着や肝斑治療でも徹底的な紫外線予防を勧めている.一方,アンチエイジングの立場では,太陽光線の不足が死亡リスクに関連する3)ことや,インスリン抵抗性に関連すること4),骨粗鬆症だけでなく,心血管疾患や脳機能,うつ病,認知症などとビタミンD低下の関連が報告されているため,サンスクリーン剤の使用とビタミンD摂取については,悩まされている.