美容皮膚科医は通常,光老化が皮膚老化の最も大きな因子で,かつ皮膚癌の発症因子1)になるので,紫外線予防が重要だ2)と説明する.さらに,レーザーなどの治療後の炎症後色素沈着や肝斑治療でも徹底的な紫外線予防を勧めている.一方,アンチエイジングの立場では,太陽光線の不足が死亡リスクに関連する3)ことや,インスリン抵抗性に関連すること4),骨粗鬆症だけでなく,心血管疾患や脳機能,うつ病,認知症などとビタミンD低下の関連が報告されているため,サンスクリーン剤の使用とビタミンD摂取については,悩まされている.
美容皮膚科講義
第10回 ビタミンDと美容皮膚科
サンスクリーン剤を勧めるなら,ビタミンD欠乏症に注意
掲載誌
Bella Pelle
Vol.4 No.2 48-49,
2019
著者名
山田 秀和
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
形成外科
/
皮膚科
媒体
Bella Pelle
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。