第41回日本美容外科学会(JSAPS)総会が,2018年10月25~26日に東京品川のTKPガーデンシティで開催された.今回は,注入療法に関する2演題を取り上げる.
まず,水野博司先生の演題では,特定細胞加工物や細胞増殖因子製剤などを用いた再生医療について,JSAPS会員へのアンケート調査の結果,当該治療行為の実施の有無や使用している製品の種類,合併症の有無や内容について示されたので紹介する.
次に,アクアフィリング®注入による豊胸術後の合併症について紹介する.この話題は,アクアフィリング®が現時点で米国FDAでは認められておらず,韓国乳房美容再建外科学会でも乳房増大用途での使用に反対していることから,本学会でも複数の演題が設けられ注目された.そのなかから,わが国で合併症を起こした1例について,会場では動画を交えて紹介された森山壮先生らの演題を取り上げる.