皮膚の太陽光,とくに紫外線への長期間の曝露は光老化を起こしやすく,外的老化を促進する.
光老化は,表皮の肥厚,不規則な表皮萎縮,色調の黄褐色化,乾燥,メラニン顆粒の不規則な分布,弾力性の喪失,毛細血管拡張,真皮浅層の弾性線維の変性,グリコサミノグリカンの蓄積,内因性老化以上のⅠ型,Ⅲ型コラーゲン減少,線維芽細胞の増加がみられ,さらには,日光角化症,有棘細胞がん,基底細胞がん,悪性黒色腫(足底をのぞく)を引き起こす.
その一方,非露光部における内因性老化は,皮膚の菲薄化,メラノサイトの減少,メラノソームの減少,淡色化,グリコサミノグリカンの減少,弾性線維の減少として表現され,光老化と内因性老化には若干の違いがある.