美容皮膚科に必要な外科的Option & Technique
第2回 金の糸の合併症
②MRIは禁忌か?
掲載誌
Bella Pelle
Vol.2 No.2 80-82,
2017
著者名
山下理絵
記事体裁
抄録
疾患領域
皮膚疾患
/
アンチエイジング
診療科目
形成外科
/
皮膚科
媒体
Bella Pelle
前回は,金の糸の合併症であるアレルギーに関して報告した. 金の糸(Golden Thread Lift)は,1969年にCauxにより報告され, 現在は,2000年にAndres Franco Velascoが報告した,24金でできた6–0の糸と4–0ポリグリコール酸吸収糸の埋入により,肌の若返り目的として行われている.金の異物反応によるマクロファージ増殖,毛細血管の新生,線維芽細胞の増殖,そしてコラーゲン新生が起こると言われている.金の糸の施術を行っているクリニックでは,「時間とともに金の糸はなくなる」,「効果は15年間継続する」,「取りたいときには,簡単に取れる」,「金だからアレルギーは起こらない」,「施術後,レーザーや高周波など他の治療は可能」と説明し,MRIに関しては可能と説明されているか,もしくは説明自体がないことが多かった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。