<< 一覧に戻る

Pitfall & Tips どう診る?どうする?

第4回 口唇の色素沈着

竹中祐子

Bella Pelle Vol.2 No.2, 75-77, 2017

「症例①」50歳代前半男性.約2年前から口唇に黒色斑が出現した.徐々に増数したため治療目的で受診した.下口唇に4mm大までの褐色斑や黒色斑が多発散在していた.Q–スイッチアレキサンドライトレーザー(ALEX LAZER™, シネロン・キャンデラ社:以下Q–Alex)7.0J/cm2を1 回照射した.照射半年後の現在,下口唇の色素斑はほぼ目立たなくなっている.
「症例②」70歳代後半女性.5年前から口唇に色素斑があり,徐々に色調が濃くなったため来院した.初診時,下口唇の左側から粘膜側にかけて4mm大で境界明瞭な淡黒色斑を認めた.Q–Alex 7.0J/cm2の1回照射により,照射3週後には色素斑はほぼ消失している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る