「日本美容皮膚科学会」
「1 沿革」1987年,安田利顕元東邦大学皮膚科教授が本学会の前身となる「日本美容皮膚科研究会」を創設した.「化粧品と皮膚の関係だけでなく,皮膚形成外科(あるいは美容外科)における美容上の問題も,皮膚のマッサージ,美顔術そのほか全身美容に至るまで,美容と関連がある問題はすべて取り入れていきたい」との趣旨でスタートした.1994年「日本美容皮膚科研究会」から「日本美容皮膚科学会」へ改名と組織替えがなされた.会長には本田光芳元日本医科大学皮膚科教授が就任した.「この研究は人々に美しくありたいという気持ちがある限り永遠に続くものであり,われわれ皮膚科医が無視するわけにはいきません」と,今でこそ当たり前となったが,皮膚科医が美容皮膚科領域を主導すべきであることを強調された.皮膚科医のあいだに,美容に対する理解がまだ不十分であった時代背景を彷彿させる.