国立循環器病研究センターでは,持続静注療法の導入やバルーン肺動脈形成術(balloon pulmonary angioplasty:BPA)などで入院された肺高血圧症(pulmonary hypertension:PH)患者さんに対して,退院後にご自宅でとる食事内容,塩分・水分制限などに関して栄養指導を実施しています。従来,栄養指導は主治医の指示のもとで行うものでしたが,近年は管理栄養士が病棟に出向く機会も増え,退院に向けた栄養指導が必要と判断される患者さんについては栄養士側から提案し,主治医や看護師から情報と許可を得て栄養指導を行うこともあります。
PH患者さんの栄養指導においては,心不全による浮腫などの予防を目的とした塩分制限および水分制限が必要です。今回はPH患者さんに対して行う栄養指導のうち,塩分制限の実際とその指導法について管理栄養士の視点からご紹介したいと思います。
PH患者さんの栄養指導においては,心不全による浮腫などの予防を目的とした塩分制限および水分制限が必要です。今回はPH患者さんに対して行う栄養指導のうち,塩分制限の実際とその指導法について管理栄養士の視点からご紹介したいと思います。