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タイプ別肺高血圧症診療のポイント

フォンタン肺循環と肺高血圧症診療のポイント

稲井慶

Pulmonary Hypertension Update Vol.7 No.2, 54-58, 2021

フォンタン手術は三尖弁閉鎖に対する機能的修復術として考案され,1971年に報告された1)。最も重要な目的は低酸素血症の解消であり,同時に心室への容量負荷軽減効果が期待できる。
当初はグレン吻合や下大静脈弁が術式に含まれていたが,それらがなくても成立することが報告され,右心房と肺動脈の直接吻合(atriopulmonary connection:APC)法が普及した。ところが,流体力学上の不利益や不整脈発症への懸念から,1988年,de Levalらによってtotal cavopulmonary connection(TCPC)法が考案された2)。この方法には一部自己心房壁を用いたlateral tunnel(LT)法と心房内グラフトを用いたintra-atrial grafting法がある。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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