インタビュー 肺高血圧症診療 Best Practice
肺高血圧症患者さんのQOL向上を目指して
Pulmonary Hypertension Update Vol.6 No.1, 53-59, 2020
医学を志していた学生の頃,漠然と進みたいと考えていた領域は肺高血圧症(pulmonaryhypertension:PH)ではなく,がんの緩和ケアでした。祖父が胃がんで亡くなり,医学生になって出会った本の影響から「人間的な最期を迎えられる医療現場に携わりたい」と思うようになりました。まずは全般的ながん治療を学ぶため,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructivepulmonary disease:COPD)からアレルギー性疾患,間質性肺炎,肺がんなど疾患の幅が極めて広く,内科の基礎知識を身につけながら腫瘍内科学についても学べそうな呼吸器内科を選択したのです。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。