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基礎医学Up-To-Date

バルドキソロンメチルの肺高血圧症治療薬としてのポテンシャル

福本義弘

Pulmonary Hypertension Update Vol.5 No.2, 48-51, 2019

肺高血圧症(pulmonary hypertension:PH)は,これまで安静時平均肺動脈圧(mPAP)が25mmHg以上と定義され,その成因に器質的肺動脈病変および肺動脈攣縮が大きく関与している。2018年2月末の第6回PHワールドシンポジウム(ニース会議)では,mPAP 20mmHg以上かつ肺血管抵抗Wood単位以上をPHとする提言もなされており,今後の動向が注目されるところである。
肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)に関しては,近年さまざまな薬剤が開発され,治療オプションが増えてきたことにより,予後の改善を認めるものの,いまだに難治性疾患である。また慢性血栓塞栓性肺高血圧症でも肺血管拡張薬であるリオシグアトの承認,肺動脈内膜摘除術(PEA),肺動脈バルーン拡張術(BPA)など治療オプションが増え,予後が改善してきている。
本稿では,このような難治性疾患であるPHに対し,肺血管作動薬以外の薬剤であるバルドキソロンメチルに関して概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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