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臨床

Pulmonary Hypertension Update Vol.3 No.2, 76-77, 2017

肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)の患者において狭心症は7~29%に認められる一般的な症状である。これらは,冠動脈の狭窄によるものというより,肥厚して過剰な負荷を受けた右心室において代謝需要の増加または不均衡のために生じるものと考えられてきた。しかし近年,拡大した主肺動脈による左主冠動脈の圧迫によって狭心症が起こることが認識されてきている。複数の症例報告がされているが,PAHにおける左主冠動脈圧迫の頻度はいまだ不明である。また,左主冠動脈圧迫は,胸痛以外にも心筋虚血・左室機能不全・不整脈・突然死などの合併症に関連する可能性があり,経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)による治療が有効かもしれない。この研究の目的は,胸痛を有するPAH患者における左主冠動脈の圧迫の頻度を調べること,選択的冠動脈造影から恩恵を受けうる患者を同定するのに冠動脈CT検査がどれほど有用かを調べること,そしてPCIの安全性と有効性を評価することである。

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抄録