遺伝性乳癌卵巣癌(hereditary breast and ovarian cancer:HBOC)の主な原因遺伝子であるBRCA1は1994年¹⁾に,BRCA2は1995年²⁾に同定されたが,日本ではBRCA1/2遺伝子検査や遺伝カウンセリングの保険未収載などの影響で診療体制の構築が進まなかった。しかし近年,Poly[ADP-riborse]polymerase(PARP)阻害薬とBRCA1/2遺伝子検査が日本でも保険適応となり,状況は大きく変化した。