日本頭頸部癌学会
(外科)Prognosis of Patients with Tg Positive/RAI Scan Negative Differentiated Thyroid Carcinoma
第39回日本頭頸部癌学会・第4回アジア頭頸部癌学会 会期:2015年6月3~6日 会場:神戸国際会議場
掲載誌
Thyroid Cancer Explore
Vol.2 No.1 69-72,
2016
著者名
篠原尚吾
/
菊地正弘
/
末廣篤
/
岸本逸平
/
原田博之
/
桑田文彦
/
日野恵
/
石原隆
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
癌
診療科目
一般外科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
耳鼻咽喉科
/
腫瘍内科
/
放射線科
媒体
Thyroid Cancer Explore
「はじめに」本報告はすでに『Japanese Journal of Clinical Oncology』にて英文で発表しているため,詳細なデータは拙論文を参照していただきたい1)。2014年,放射性ヨード(radioactive iodine;RAI)治療抵抗性の甲状腺分化癌に対するグローバルな分子標的薬であるソラフェニブの臨床試験の結果が公表され,無増悪生存期間におけるその有効性が確認された2)。それに応じて,本邦でもRAI抵抗性の甲状腺分化癌に対してソラフェニブの保険適応が可能となった。その一方で,さまざまな理由から全摘後のRAIによるアブレーションがまだまだ一般化していない本邦において,甲状腺分化癌のうちどのような症例が将来RAI抵抗性を獲得するか,その頻度や特徴,予後についてはほとんどわかっていない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。