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Psychiatric Lecture

病態 統合失調症における新たな病態メカニズム

─NMDA受容体とガンマオシレーション異常─

平野羊嗣

精神科臨床 Legato Vol.8 No.2, 24-30, 2022

統合失調症の病態解明と新規治療法の開発は喫緊の課題であり,古典的ドーパミン仮説を超えたNMDA受容体機能低下仮説などの新たな病態仮説の検証と,トランスレーショナルリサーチ(TR)に有用な生物学的指標の同定が必要である。統合失調症のガンマオシレーションの異常は,同疾患のNMDA受容体機能異常を反映し,TRに有用であることがわかってきた。本稿では,本指標のTRにおける有用性や今後の展望について概観した。
「KEY WORDS」統合失調症,NMDA受容体,ガンマオシレーション,バイオマーカー,E/Iバランス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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