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Culture in Psychiatry

ボッカッチョの『デカメロン』

高橋正雄

精神科臨床 Legato Vol.7 No.3, 56-57, 2021

1351年にボッカッチョ(1313~1375)が発表した『デカメロン』1)は,ペストが流行するフィレンツェから郊外の別荘に逃れた男女10名が10日間面白い話をしあうという物語であるため,感染症文学としての側面もあるが,『デカメロン』の冒頭を飾る『著者序』とそれに続く『第一日まえがき』には,憂鬱症の性差やピア・カウンセラー的な態度など,精神医学的にも興味深い内容が含まれている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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