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Trends in Psychiatry

書籍『都立松沢病院の挑戦 人生100年時代の精神医療』

齋藤正彦

精神科臨床 Legato Vol.7 No.3, 52-55, 2021

2019年3月15日,私は精神科医の中澤正夫先生が主催される講演会に招かれ,「公立精神科医療機関がこれから果たすべき役割」をテーマとして,およそ1時間の講演を行っていました。講演終了後,聴衆の1人であった岩波書店の編集者から,「今,お話された内容を本にしませんか」とお誘いを受けたのが,本書を世に送り出すことになったきっかけです。
私は松沢病院で精神科医となり,20年を経て再びこの病院で院長として9年を過ごしました。2021年3月に院長を退官しましたが,本書は,職業人生最後の舞台となった松沢病院の,140年に及ぶ歴史に関する私なりの解釈と,病院長として勤めた9年間の記録となります。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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