統合失調症や双極性障害,重度のうつ病などの疾患をもつサービス利用者(以下,利用者)に対する就労サービスは,過去30年間で大きく変化してきた。精神障害領域の就労サービスの歴史を振り返ると,職業準備性の向上を図るトレーニングや集団サービスを中心とする支援モデルが主流の時代があった。しかしながら,障害特性上,利用者のなかには集団が苦手な人,多くの人と関係をつくることが苦手な人,事業所内で学んだスキルなどを職場で上手にいかすことが苦手な人が珍しくない。実際,多くの場合,これらのサービスは就労アウトカムを改善するものではなかった1)。これらの反省から,①就労サービスと生活・医療サービスをセットにし,②希望に基づく個別支援,③会社や自宅などへの積極的なアウトリーチ・サービス(訪問支援),④定着支援,⑤家族支援などの包括的なサービスを提供する援助付き雇用プログラムが発展してきた。
Administration for Psychiatry
援助付き雇用プログラムのサービスの見える化
掲載誌
精神科臨床 Legato
Vol.7 No.2 58-61,
2021
著者名
山口創生
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
/
精神科
媒体
精神科臨床 Legato
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。