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Conference Report

第15回日本統合失調症学会

高橋努鈴木道雄

精神科臨床 Legato Vol.7 No.2, 56-57, 2021

日本統合失調症学会は,統合失調症に関する診療,研究,教育に携わる医学・医療関係者や当事者・家族・市民などのさまざまな立場の人が集まり,統合失調症に関する研究を総合的に推進し,統合失調症の理解の普及を図り,精神医学・精神医療の発展と精神保健の充実に寄与することを目的に2005年に設立されました。本学会では「研究者が学問を発展させる学会」と「当事者や支援者に貢献できる学会」の両立を目指して活動が行われていますが,The Japanese Society of Schizophrenia Research(JSSR)との英語表記に示されるように,発足当初は統合失調症本態の解明を目指した生物学的な研究の促進にやや重きが置かれていたかもしれません。2006年の第一回大会(岡崎祐士大会長,東京)では「統合失調症研究の焦点」と題した記念シンポジウム,「アジアにおける統合失調症の臨床と研究の課題」と題した国際ワークショップ,および「統合失調症は現在どこまで治るか,治せるか」と題した公開講演会などが行われました。その後,毎年回を重ねるなかで当事者や家族の参加が次第に促進され,学会の役割として「研究者と当事者や支援者が同じ会場で共同創造する場」との側面がより発展してきました。現在は,福田正人理事長(群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学教授)のもとで,学会のあり方の再検討が進められています。学会の会員数は376名(2021年1月1日現在)ですが,当事者・家族・支援者の会員が増えてきていることが特徴の1つとなっています。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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