長年に渡り,統合失調症と自閉症は,2つの疾患を特徴づける症状や行動など重複する面が認められことから,その関係性について議論されてきた。本稿では,MRI撮像により得られた安静状態の脳機能的結合から,人工知能技術を用いて統合失調症と自閉症の判別法を導き出し,判別法から2つの疾患の関係性について再考する。
「KEY WORDS」統合失調症,自閉症スペクトラム障害,人工知能技術,判別法,脳機能的結合