近年の臨床研究において,睡眠と認知症の間に密接な関連があることが示唆される。国内外の追跡研究の成績をまとめると,短時間睡眠,長時間睡眠,日中の眠気,および睡眠時無呼吸症候群は認知症発症の有意な危険因子だった。認知症のリスクを低減するためには,適切な睡眠時間の確保と睡眠の質を維持することが重要である。
「KEY WORDS」短時間睡眠,長時間睡眠,睡眠時無呼吸症候群,認知症,疫学