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Psychiatric Lecture

治療 精神科長期入院患者の終末期医療

井藤佳恵

精神科臨床 Legato Vol.6 No.2, 33-37, 2020

統合失調症患者の寿命は一般人口と比較して15~20年短いとされる1)。統合失調症患者は内因死,外因死ともに一般人口より多く,内因死としては心血管系疾患,がん,呼吸器疾患が多いことが報告されている2)3)
2018年度の当院における身体合併症病棟群統計では,身体合併症病棟群の全入院患者1,161例(平均年齢63.9±18.1歳)のうち,統合失調症患者は385例(平均年齢60.5±13.6歳)であった。統合失調症患者の身体疾患内訳は,呼吸器疾患が最多で78例(20.3%),次いで整形外科疾患68例(17.7%),消化器疾患58例(15.1%)であった。死亡例についてみると,当病棟群からの死亡退院52例のうち,統合失調症患者は17例(32.7%)で,その平均年齢は当病棟群からの死亡退院が73.0±14.2歳であったのに対して,統合失調症患者の死亡退院は61.1±12.6歳であった。統合失調症患者の死因内訳は,肺炎7例(41.2%),がん4例(23.5%),末期腎不全2例(11.8%),低栄養状態2例(11.8%),その他(腸管穿孔,蘇生後脳症)2例(11.8%)であった。
「KEY WORDS」統合失調症,長期入院,誤嚥性肺炎,低栄養状態,終末期

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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