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Psychiatric Lecture

病態 うつ病の炎症性神経障害仮説

岩田正明

精神科臨床 Legato Vol.6 No.1, 22-27, 2020

うつ病の病態に炎症が関与しているという仮説は決して新しいものではないが,近年急速にそのメカニズムの解明が進められ,ついには炎症を標的としたうつ病治療薬が開発される段階にまで突入した。炎症はうつ病の病態の少なくとも1つのサブタイプを形成しているものと考えられ,今後治療の選択肢が増えることが予想される。また標的が明確であるため,バイオマーカーと結びつけることで個別化した治療戦略を立てることができるようになると期待される。
「KEY WORDS」うつ病,ストレス,炎症,NLRP3,P2X7

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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