患者は薬剤に対して症状の改善効果を期待すると同時に,効果や副作用,依存などに不安を抱く。また副作用は高い割合で発現するものの,治療者に十分に伝えることができておらず,背景には副作用に対する認識の問題がある。治療継続率が高くないことは周知の事実であり,要因となる患者の心理的な側面に留意すべきである。
「KEY WORDS」プラセボ,継続率,有害事象,不安,依存