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Psychiatric Lecture

治療 救命救急センターに搬送された自殺未遂者の自殺企図の再発防止に対する複合的ケース・マネージメントに関する研修会

河西千秋

精神科臨床 Legato Vol.3 No.1, 34-37, 2017

日本の自殺率は,いまだ最悪水準のまま推移しているが,最近,「自殺企図の再発防止に対する複合的ケース・マネージメントの効果:多施設共同による無作為化比較研究(ACTION-J)」の成果を踏まえ,新たな診療報酬項目,「救急患者精神科継続支援料」が平成28年度より設定され,その算定要件として,「救命救急センターに搬送された自殺未遂者の自殺企図の再発防止に対する複合的ケース・マネージメントに関する研修会」が事業化された。強力なエビデンスを踏まえて施策化されたこの診療モデルの普及が,自殺未遂者の自殺再企図の低減と,ひいては自殺者数の低減につながることが期待される。
「KEY WORDS」一般救急医療,ケース・マネージメント,自殺未遂者,自殺予防,多職種チーム医療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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