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Psychiatric Lecture

成因・危険因子 難治てんかんの成因と治療

―小児例を中心に―

遠山潤

精神科臨床 Legato Vol.3 No.1, 20-24, 2017

―てんかんとはどのような疾患なのか教えてください。
国際抗てんかん連盟(ILAE)では,てんかんとは「てんかん発作は,脳の過剰なもしくは同期した,異常神経活動に基づく一過性の徴候・症状である。てんかんはてんかん発作をきたしうる状態が持続している脳疾患で,診断には少なくとも1回のてんかん発作が生じることを必要とする」と定義しています。症状や経過が多様で,診断・治療を行う診療科も複数にまたがるため,これまで大規模な疫学調査は実施されてきませんでした。したがって,正確な患者数や診療実態は把握されていませんが,神経疾患としては非常に頻度が高く,わが国の患者数は約100万人と,人口の0.8~1%に相当する有病率であることが知られています。また,新生児から高齢者まで幅広く分布するなかでも,特に20歳未満と60歳以降で発症率が高いとされています。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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