チーム医療の必要性が唱えられて以降,現在では医療現場に浸透し活発なチーム医療が行われていると思われる。精神科医療においては,治療だけでなく患者の社会復帰も重要なゴールとなり,そのためには多職種の連携がより一層重要となる。そこで本座談会では,医師,作業療法士,看護師の各視点から,多職種連携における役割と注意点,そしてチーム医療の円滑化への課題についてご討論いただいた。
住吉:本日は「精神疾患に対する多職種連携」をテーマに,医師,作業療法士,看護師の皆様にお集まりいただきました。日常臨床の実践そのものである多職種連携について,各お立場の視点からまず総論を,次に実際的な話題をお聞かせいただければと思います。