2018年7月に『大腸癌取扱い規約 第9版』が刊行された。その序文にも述べたが,大腸癌取扱い規約の目的は,①観察した所見や行った治療を決められた定義にしたがって記録すること,②記載された記録を蓄積してデータベースとし,それを分析して,大腸癌診療における問題点を洗い出し,それを解決することにより,大腸癌の診断・治療を改善することである。その結果,大腸癌の治療成績の向上が期待される。