炎症性腸疾患の患者数は右肩上がりに増加し,平成26年度の特定疾患医療受給者証所持者数は,潰瘍性大腸炎が17万人,クローン病が4万人を超えたと報告されている。それに伴い,炎症性腸疾患合併癌の患者数も増加してきている。炎症性腸疾患患者に癌が合併することは以前より周知の事実ではあったが,近年では実臨床で炎症性腸疾患合併癌症例に遭遇することも稀ではなくなってきている。
潰瘍性大腸炎においては以前より大腸癌に対するサーベイランスとして大腸内視鏡が推奨され,その重要性が十分に認知されてきている。実際に潰瘍性大腸炎患者では早期にみつかる大腸癌症例も多くなってきており,まだ課題はあるもののサーベイランス内視鏡の有用性が認識されてきている。
潰瘍性大腸炎においては以前より大腸癌に対するサーベイランスとして大腸内視鏡が推奨され,その重要性が十分に認知されてきている。実際に潰瘍性大腸炎患者では早期にみつかる大腸癌症例も多くなってきており,まだ課題はあるもののサーベイランス内視鏡の有用性が認識されてきている。