画像診断との対比で学ぶ大腸疾患アトラス
Column Radiation colitis,Tuberculosisと大腸癌
掲載誌
大腸がんperspective
Vol.4 No.1 11-12,
2018
著者名
西上隆之
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伊藤敬
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西井真
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大内佐智子
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藤澤貴史
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奥山祐右
記事体裁
連載
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症例
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抄録
疾患領域
消化器
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癌
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病理
診療科目
消化器内科
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腫瘍内科
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消化器外科
媒体
大腸がんperspective
症例は60歳代女性。既往歴として20年前に子宮頸癌で50GyのX線外照射を受けている。今回血便が持続するため注腸造影検査施行。直腸に不整な狭窄像を認めたため,大腸内視鏡検査施行。直腸に大きな腫瘤の形成は認めなかったが,一部に低い隆起性病変がみられた。色素撒布施行後,病変が明らかになった。組織学的には,核異型はやや弱いが,構造異型がみられ腺癌と診断した。病理組織像はadenoma-carcinoma sequenceでみられる大腸癌とは組織像をやや異にしていた。またp53の免疫染色では腺管のほぼ全周の核に過剰発現がみられた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。