Catch Up 分子生物学
オートファジーの制御機構について
大腸がんperspective Vol.3 No.4, 58-62, 2017
オートファジーはリソソームを分解の場とする細胞内分解機構として1963年にde Duveによってはじめて報告された。オートファジー研究はここ十数年で急速な進歩を遂げており,その分子メカニズムや制御機構が徐々に明らかになってきている。またオートファジーは癌の発生や進展にさまざまな影響を及ぼしており,化学療法に対する治療抵抗性にも関係しているとされ,今後,新たな癌治療への応用も期待されている。本稿では,近年報告された新しい知見を中心に,オートファジーの制御機構について概説する。
「KEY WORDS」オートファジー/mTORC/UVRAG/EGFR/Rubicon/LAPTM4B
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。