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State of the art JSCCR/ESMO/NCCNガイドラインを比較する

大腸癌治療ガイドライン 医師用2016年版(大腸癌研究会)の概略

山田武史兵頭一之介

大腸がんperspective Vol.3 No.4, 18-26, 2017

大腸癌治療ガイドラインは術式や薬剤選択における種々のエビデンスを考慮して,大腸癌研究会のガイドライン作成委員会のコンセンサスに基づき作成されている。2005年に初版が発刊されて以降,3回の改訂が行われ,次回の改訂は2018年に予定されていた。しかし,特に化学療法に関する質の高いエビデンスが次々と発表され,保険診療も大幅に見直されたことから,化学療法の領域に限って直近の2014年版の改訂がなされ『大腸癌治療ガイドライン医師用2016年版』として新たに発刊された。
海外では,ゲノム医療が進んでおり公的医療制度も日本とは大きく異なる。そうしたなかで,必ずしも海外の診療ガイドラインを日本に外挿することができるわけではなく,日本の医療制度や高齢社会などの社会的背景を踏まえたガイドラインが求められている。最新のエビデンスを含めて解説する。
「KEY WORDS」大腸癌/治療アルゴリズム/エビデンスレベル/推奨の強さ/clinical question(CQ)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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