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State of the art Resected and discardは患者さんの治療に貢献するか

慎重に(内視鏡医の立場から)

山田真善斎藤豊坂本琢中島健松田尚久

大腸がんperspective Vol.3 No.1, 25-31, 2016

「Summary」論文のレビューから5mm以下の大腸ポリープに対する“Resect and Discard”戦略の是非について検討した。本邦から報告されるポリープの担癌率(粘膜内癌を含む)は腫瘍性ポリープにおいて0.5%未満であり“Resect and Discard”戦略を許容せざるを得ないと示唆された。ただし,陥凹性病変においては高い担癌率が報告されており対象から外すべきである。また,内視鏡診断精度の観点からは,誤ったポリープの取り扱いによる患者への不利益を回避するため,“Resect and Discard”戦略の実行はポリープの質的診断において腺腫に対する感度が90%以上,腺腫の割合が60%未満のサンプルの中でも90%以上の陰性的中率を有する限られた熟練医に限定する必要があると示唆された。SSA/Pに対する診断精度はまだ十分ではないものの,5mm未満におけるSSA/Pの頻度は0.7%ときわめて低かった。
「Key words」ポリープ,Resect and Discard,内視鏡診断,NBI,サーベイランス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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