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State of the art 癌幹細胞研究の最前線

がん細胞におけるエピゲノム制御とがん幹細胞モデルの作製

柴田博史山田泰広

大腸がんperspective Vol.2 No.4, 39-44, 2016

「Summary」生体の正常組織においては,さまざまな分化状態をもつ細胞が存在しており,その構成にはエピジェネティックな制御が関与していることが知られている。一方で,以前よりがん組織内にも不均一性が存在することは病理組織学的に認識されていた。一般的にがんは遺伝子変異の蓄積によって発生することが知られているが,加えて,近年ではがんの発生,進展や,がん幹細胞,動的平衡性の形成にはエピゲノム制御も関与している証拠が蓄積しつつある。2006年に報告された細胞初期化技術は転写因子セットの強制発現によって細胞特性を改変する技術であるが,がん研究においても近年研究が活発化している。本稿では細胞初期化技術を用いたがん細胞におけるエピゲノム研究,さらにはがん幹細胞モデルの作成について論じる。
「Key words」がん幹細胞,不均一性,動的平衡性,エピゲノム,細胞初期化技術

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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