【State of the art 癌幹細胞研究の最前線】
特集にあたって
掲載誌
大腸がんperspective
Vol.2 No.4 17,
2016
著者名
森 正樹
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
一般外科
/
消化器内科
/
腫瘍内科
/
放射線科
/
消化器外科
媒体
大腸がんperspective
癌細胞にもヒエラルキーがあるとの考えから,血液の悪性疾患で癌幹細胞の概念が提唱されて,約20年が経つ。この間,血液の悪性疾患から脳腫瘍や乳癌などの固形癌にも研究が広がり,固形癌における癌幹細胞研究はこの数年で急激な進歩を遂げてきた。癌幹細胞が基礎研究者のみならず,臨床家にも注目される理由の一つに,癌幹細胞が癌の難治性にかかわることがあげられる。癌幹細胞は抗がん剤に強く,放射線に強い。そのため,製薬企業を含めてアカデミアでは難治性の機序解明とその克服への模索が続いている。そこで本特集では大腸癌をはじめとする固形癌における癌幹細胞研究の現状を,それぞれの研究分野のトップサーチャーに紹介していただいた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。