<< 一覧に戻る

画像診断との対比で学ぶ大腸疾患アトラス

有茎性頭部浸潤と茎浸潤/pT1癌の浸潤距離

桑原洋紀松田尚久関根茂樹斎藤豊

大腸がんperspective Vol.2 No.4, 4-7, 2016

「症例1」
症例は40歳代女性。乳癌術後フォロー中のPET検査にて,S状結腸にFDG集積を認め全大腸内視鏡検査施行。S状結腸に15mm大の有茎性病変を指摘。茎部に粘膜面の不整や太まりを認めず,腫瘍との境界は明瞭であった。病変頂部に一部陥凹があり,NBI拡大観察では口径不同,蛇行,途絶を有する不整な微小血管を認め佐野分類CP Type ⅢA,JNET分類Type 2Bと診断した。S状結腸の早期大腸癌,肉眼型0-Ip,陥凹部分においてSM浸潤の可能性も考えられたが,PG type(polypoid growth type)の有茎性病変であることからポリペクトミーを施行した。病理組織診断で粘膜下層浸潤を呈する高分化管状腺癌を認めた。浸潤は病変の頭部に限局しており,いわゆる「head invasion」と診断し,追加手術は施行せず経過観察とした。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る