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State of the art 大腸癌低侵襲手術の新たな展開を目指して

特集にあたって

渡邉聡明

大腸がんperspective Vol.2 No.3, 23, 2015

消化器外科の各領域において,腹腔鏡手術が施行される頻度が高くなってきている。特に大腸癌に対しては,腹腔鏡手術施行率が高く,直腸癌に対する全国調査では,手術全体のうち半数以上が腹腔鏡で行われている状況である。直腸癌の手術では,狭い骨盤内,特に骨盤深部での視野確保が開腹手術に比べて腹腔鏡手術の方が優れている点や,共通の視野を術者,助手など手術の参加者全員で共有できる点などが利点となっている。また,拡大視効果も大きなメリットとなっている。一方,近年はこれまでの標準的な腹腔鏡手術の手技をさらに発展させた新たな手技も注目されている。これらには,単孔式手術(SILS),Reduced port surgery,あるいは経肛門からの腹腔鏡手術のdeviceを用いたアプローチ,さらにはロボット手術などが含まれる。しかし,これらの手技は必ずしも広く,標準化されている段階には至っておらず,施設により,あるいは術者によりさまざまな工夫がなされているのが現状である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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