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大腸癌の内視鏡Up-to-date

NBIによる拡大内視鏡観察~本邦の統一分類をめぐって

岩館峰雄小坂英和佐野亙服部三太蓮池典明生本太郎小高雅人佐野寧藤盛孝博

大腸がんperspective Vol.2 No.2, 54-59, 2015

「はじめに」2006年,病変表層の血管および表面構造を強調するnarrow band imaging(NBI)の登場は,それまで大腸腫瘍診断のgold standardであった色素内視鏡観察(pit pattern)の役割を大きく変化させることとなった。本稿ではpit pattern診断に対する拡大NBI診断の役割,および日本国内で乱立していたNBI分類が統一されたので,統一分類についても言及したい。
「拡大NBI観察と拡大色素内視鏡観察(pit pattern)」2006年,われわれは血管の分類であるcapillary pattern(CP)分類(佐野分類)を世界に先駆けて報告し(図1)1),分類のvalidationについても前向き研究を行い,その診断能も報告してきた(図2)。腫瘍・非腫瘍の質的診断に関して,CP分類は,感度:96.4 %,特異度:92.3 %,正診率:95.3 %と高い診断能が報告され,また2009年,van den Broekらは,NBIは色素内視鏡と同等の効果があることをMeta analysisにより報告しており,拡大NBI観察は色素内視鏡観察を置き換えたといえるだろう2)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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