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State of the art 大腸ESDをめぐって

大腸ESDの適応

岡志郎田中信治茶山一彰

大腸がんperspective Vol.2 No.1, 20-26, 2015

「Summary」スネアにて一括切除困難な大腸腫瘍(通常径20mm以上)は,内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection;ESD)で一括切除可能であるが,これらの多くは腺腫主体のいわゆる側方発育型腫瘍(laterally spreading tumor;LST)である。特にLST顆粒型は術前に粘膜下層(SM)浸潤部や高異型度癌が疑われる部位を診断できるため,癌の部分をスネアで一括できれば計画的分割切除でも病理診断に支障をきたすことなく根治できる。大腸ESDの適応基準は,一括切除が必須であるがスネアによる一括切除が困難な腫瘍性病変であり,具体的にはLST非顆粒型のうち偽陥凹型,V型pit patternを呈する病変,SM軽度浸潤癌,大きな陥凹型腫瘍,癌が疑われる大きな隆起性病変,SMに線維化を伴う粘膜内腫瘍,慢性炎症を背景としたsporadicな局在腫瘍,内視鏡的切除後の局所遺残早期癌である。なお,大腸ESDは2012年4月に『早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術』として,すなわち,早期大腸癌を適用として保険収載された。
「Key words」大腸腫瘍,ESD,分割EMR,適応,LST-G

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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