画像診断との対比で学ぶ大腸疾患アトラス
リンパ節構造のない壁外非連続性癌進展病巣(EX)のアトラス
掲載誌
大腸がんperspective
Vol.2 No.1 4-10,
2015
著者名
上野 秀樹
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望月英隆
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落合淳志
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池上雅博
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山田 一隆
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白水和雄
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亀岡信悟
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九嶋 亮治
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高橋慶一
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味岡 洋一
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正木忠彦
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大倉康男
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長谷和生
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河内 洋
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岩屋啓一
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和田了
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久須美貴哉
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中村好宏
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
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癌
診療科目
消化器内科
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腫瘍内科
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消化器外科
媒体
大腸がんperspective
今回のテーマは,「リンパ節構造のない壁外非連続性癌進展病巣(EX)のアトラス」である。大腸癌取扱い規約第8版(2013年7月)の7.2.7に,切除標本の取扱いに関する病理学的な規約として記載されている。この記載と7.2.2に書かれている壁深達度との係わり合いが難しい。図20から27にかけて色々な侵襲とEXあるいは,tumor nodule(ND)が説明されているが,理解が難しいという意見がある。32ページに参考資料としてEXの診断フローチャートが示されているが,これを正確に病理診断記載として評価しているとはいえないのが現状である。この参考資料はEXを理解する上で重要な資料といえる。文章だけではなかなか解りにくい。今回も診断フローチャート(図2)として示されている。このフローチャートを見ながらEXとstageや病理記載のコツを理解していただければこのアトラスが生きると思われる。規約第8版の記載を補足するのが目的である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。