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Event Report

世界血栓症デー(2018年10月13~14日)

浦野哲盟

Frontiers in Haemophilia Vol.6 No.2, 48-51, 2019

国際血栓止血学会(ISTH)は,血栓症の概念を確立したドイツの病理学者 Rudolf Virchowの業績および貢献を記念して誕生日である10月13日を「世界血栓症デー」(World Thrombosis Day)と定め,2014年より血栓症に起因する障害や死亡を減らすことを目的としたさまざまな啓発活動を進めている.日本血栓止血学会も趣旨に賛同し「世界血栓症デー」を日本記念日協会に登録し,日本における血栓症の啓発活動に取り組んでいる.心筋梗塞および脳梗塞は主要な死亡原因として世界的にも認識されているが,深部静脈血栓症・肺塞栓症も含め,これらの心血管系疾患に共通する原因としての血栓症についての認識はまだ少ない.血栓症による死亡数が増加するなか,病因,リスク要因,症状,予防法,治療などについて,広く社会に訴え,犠牲者を少なくすることの意義は大きい.とくに静脈血栓塞栓症や心房細動に伴う脳梗塞に関する知識は依然高くはなく,これらの症状や予防方法の知識を啓発することは重要と考える.最近は担癌症例の血栓症発症も啓発活動の対象に加えている.2018年度は兵庫医科大学の池田正孝先生とがん研有明病院の保田知生先生の担当で市民公開講座を開催した(図1,2).ISTHおよび日本血栓止血学会の「世界血栓症デー」活動を紹介する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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