より良いコミュニケーション講座
連載:コミュニケーション・スキル 第3回 コミュニケーション研究の紹介~がん領域での研究を中心に~
掲載誌
Frontiers in Haemophilia
Vol.2 No.2 29-32,
2015
著者名
白井由紀
/
内富庸介
記事体裁
抄録
疾患領域
血液
/
小児疾患
診療科目
血液内科
/
小児科
媒体
Frontiers in Haemophilia
「はじめに」医療においてコミュニケーションが重要であることに疑う余地はない.たとえばがん医療においても,2007年4月に施行されたがん対策基本法に基づき策定されたがん対策推進基本計画(2007年,2012年策定)のなかで,「がん医療における告知等の際には,がん患者に対する特段の配慮が必要であることから,医師のコミュニケーション技術の向上に努める」,「患者とその家族等の心情に対して十分に配慮した,診断結果や病状の適切な伝え方についても検討を行う」と,がん医療におけるコミュニケーションの重要性および医師のコミュニケーション技術向上に向けた取り組みの必要性が言及されている.本稿では,がん領域でのコミュニケーション研究,とくに,わが国のがん患者を対象としたコミュニケーション研究を紹介する.本誌血友病領域におけるコミュニケーションの参考になれば幸いである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。