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THEME これからの脳卒中・循環器病の診療治療体制 Special Articles

脳卒中・循環器病対策基本法と脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画:日本脳卒中協会

峰松一夫

Cardio-Coagulation Vol.9 No.4, 23-28, 2022

2016年12月,日本脳卒中学会と日本循環器学会は関連19学会とともに,「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」を公表し,2021年3月に第二次5ヵ年計画が発表された。2018年12月,いわゆる「脳卒中・循環器病対策基本法」(脳循法)が成立,公布され,2019年12月に施行された。循環器病対策推進協議会での議論を経て,2020年10月に国の「循環器病対策推進基本計画」が決定された。2022年3月までに全国の都道府県で「循環器病対策推進計画」が策定され,実行されはじめている。
5ヵ年計画は専門学術団体が,脳循法・循環器病対策推進(基本)計画は国・都道府県がそれぞれ定めたものであるが,両者には密接な関連がある。これらの取り組みにより,脳卒中・循環器病に関する全国レベルでの予防・啓発の推進,発症時から在宅までの継ぎ目のない保健・医療・福祉サービス提供体制の確保,患者・家族のQOLの改善,さらには医療費・介護費の削減,健康寿命の延伸などが期待される。
「KEY WORDS」啓発,健康寿命,超高齢社会,脳卒中,予防

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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