日本脳神経外科学会第78回学術総会が,令和元年10月9~12日に大阪国際会議場で,京都大学脳神経外科教授 宮本享先生を会長として開催されました。本稿では,脳血管障害の話題を中心に今回の学術総会の話題を振り返りたいと思います。
今回の総会の特徴は,原点に戻って本総会で発表する誇りと責任を会員に感じてもらうように口演を厳選したこと,“会員による会員のための総会”をめざしてシンポジウム企画を広く公募したことにあります。また,領域講習などが十分に開催可能となるようにはじめて会期を4日間とし,さらに脳神経外科学の未来の発展を見据えて招聘演者による基礎学術セミナー「未来の臨床につながる研究」を連日開催しました。